こんにちは、みずのです。
IBSを発症してから8年以上が経とうとしています。
この8年ほどはIBSを軸にして自分の人生が回っていると言っても過言ではないと思います。
自分の病気とやりたいことを天秤にかけて悩むことも多々ありましたし、人生観や物事の価値観や考え方はここ数年で大きく変わったと思います。(なかなか完治しない&社会人になった)
今回は、個人的に「IBSになってから変わったと思う」事柄について触れていきたいと思います。
①普通にしたくてもできないことがある
IBSになるまでは、「ストレスがかかるとお腹が痛くなる」という人(ちびまる子ちゃんの山根くん)だったり、「よくおならが出る」人(父親がそうでした)または「何故か少し臭う」人だったりの気持ちははっきり言って全く理解できませんでした。
ストレスでお腹が痛くなるのは、ストレス耐性がなさすぎるか、お腹が痛いという言い訳をして面倒なことから逃れようとしているだけだと思っていましたし、一回トイレに行けばすぐに治るのが普通だと思っていました(よくおならが出る人も含めて)。
しかし、いざ自分がIBSの下痢型およびガス型になって、ネットで調べて病気の存在を知ってから「病気で仕方なくそういう症状が出て日常生活苦労している人もいる」ということを始めて思うようになりました。
つまり、「病気により普通に日常生活送りたくても(何が普通なのかという議論は一旦おいておきます)なかなかそれが難しい、または裏でものすごい苦労を重ねてる」人が一定数いるということを、自分がその当事者になることではっきりと感じられるようになりました。
②一番怖いのは密集した空間と人
ガス型IBSの症状が出るようになってから一番怖くなったのは、密集した空間で他の人と一緒に講義を受けることだったり、乗り物で移動することとなりました。
お腹が張ってガスがたくさん出てるときは本当に懺悔の気持ちでいっぱいになりますし、ガスが出てないと思うときでも「臭うんじゃないか、ガスが漏れているのではないか」という疑心暗鬼に陥り不安の気持ちで他のことに手がつかなくなります。(授業や人の話も上の空、集中できたものじゃありません)
また自分の近くにいるのが、一回限りの関係なら別に構わないのですが、数少ない仲良くしていた友達の場合だと、「自分臭いだろうな、このまま嫌われたらどうしよう」という思いが更に不安を駆り立てます(陰口等はありましたが、いじめられないだけましだったかもしれません)。
すると「どうせ嫌われるかもしれない」だったり、「病気ばれたくないor迷惑がかかるから一緒に遊びにはいけない」だったりという気持ちが先行し、だんだん友達作りに力を入れなくなり人間関係が希薄になっていきました。(しかし、自分が言うのもなんですが長く付き合える友人は非常に大切です)
また同時に、今まで怖かった絶叫系やホラー系が怖くなくなりました。
年齢を重ねたというのもあるかもしれないですが、本当に怖いのは「自分の病気が続くことと」と「人」だということに気がついたからだと思います。
③健康やリスクに敏感になる
これは、就職活動あたりから非常に敏感になりました。
社会人ともなれば、IBSの症状が優れないからと休むということは基本的にはできないです。(他に適当な理由を見繕って休むくらいならたまにできるかもしれません)
熱がある、ノロウイルスで下痢が止まらない、咳や熱、コロナやインフルエンザならほぼ休めると思います(繁忙期であるだったり、会社のブラック度合いににもよるかもしれませんが)。
両者の違いは何かというと、万人が発症する可能性があるか、および聞き馴染みのある(有名な)病気や症状であるか、ということです。
残念ながらIBSについては、IBSまたはそれに近い症状を発症している人は多く見積もっても全人口の10%程度ですし(IBSと自覚していない人も含めて)、知名度もまだまだ低いでしょう。
よって、人一倍健康に気を使う必要性が自然と出てくると思います(睡眠時間を十分に取る、低フォロマップ含めて食事バランスを考える、自律神経を整えるetc)。
また、IBSの症状自体やそれに伴う職場人間関係の悪化により、働き続けることが難しくなる可能性もあります(私もこれを恐れていますし、実際にIBS故に辞職された人とやり取りしたこともあります)。
よって、リスクや健康には敏感にならざるを得ません(敏感になりすぎる、気にしすぎるのはよくありませんが)
さいごに
上で3つほど挙げさせていただきましたが、総括すると一番の気付きは、
「人はみな、同じではない」
ということだと思います。
仮に同じように生活しているように見えても、その裏で背負っているもの(持病、遺伝的特質、家庭環境、金銭的余裕・・・、挙げればきりがありません)は全く異なるでしょう。
しかし、見えているもの、そして今の自分が知っていることが全てだと思ってしまうので
「自分の定規で物事を判断してしまう」
傾向にあります。
船の上から見えるものは氷山の一角に過ぎず、一度水面下に潜ってみればまた違った景色が見えてくるでしょう。
さて、今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
あくまでも個人の考えということをお忘れなきようにくださいませ。
それでは、また。
みずの