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成功の時間軸~イメージとの乖離~

こんにちは、みずのです。

IBSを発症してから8年の月日が経とうとしています。

発症当初は、「すぐに治るだろう」と思ってましたが、一向に回復する兆しが見えませんでした。

日常生活に支障が出るようになってからは「なぜ、自分だけこんな病気にかかってしまったのか、これからもずっと治らないのか」や「人生やめて、どこか遠くに行きたい」とか、焦りと苛立ちと絶望が入り混じった感情でいっぱいでした。

ですが、8年も経ってみるとそういう感情も少しずつ落ち着きてきたように思います。(勿論、環境が変わったりストレスが大きくなると症状も悪化して一時的に上記のような気持ちになることもありますが)

時間とは不思議なものです。

今回はこの「時間」、より具体的には「成功の時間軸」ということについて焦点を当てていきたいと思います。

①1万時間の法則

1万時間の法則という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

これは、英国生まれの元新聞記者であるマルコム・グラッドウェル氏の著書「天才! 成功する人々の法則」(講談社、2009年)(原題:Outliers: The Story of Success)によって広められたそうです。

ある分野でのプロになったり、大きな成功を収めるには、1万時間もの練習が必要だということです。

著者は、モーツァルトやビル・ゲイツ氏をはじめとした歴代の成功者を調査したところ、大成するまでに1万時間にも及ぶ下積みの期間があったということを指摘しました。

努力のベクトルが間違っていたら更に多くの時間がかかりますし、逆に工夫次第ではこの下積み期間を圧縮することも可能であることは勿論ですが、1つの目安としてそれほどの時間がかかるというイメージを持っておくと良い気がします。

1万時間というと短期集中で1日10時間換算で1000日、約3年ほどです。

こつこつ1日3時間続けるパターンだと、約10年ほどかかるイメージです。

想像以上に時間がかかるということがわかっていただけたのではないでしょうか?

②勉強(大学受験)

1万時間というイメージを実際に掴むのに便利なのが勉強だと思います。

例として大学受験を例に上げてみると、小学校・中学校・高校での勉強の積み上げの成果が大学受験で希望(またはより偏差値の高い)の大学に入れるかに繋がると考えられます。

学校だけでも1日3-5時間勉強していると考えられるので、1年の登校日を200日程度だとすると600-1000時間を1年で勉強に費やしていることになります。

小学校から高校までは日本では12年かかるので、これでだいたい1万時間勉強していると考えられるでしょうか。

実際は、学校外の宿題や塾でも勉強している人もいるのでこの数字はもっと大きくなるでしょう。

イメージが湧いてきましたでしょうか?

③IBSの治療

さて、ここで冒頭でも出たIBSの話をしたいと思います。

皆さんはIBSを始めとする持病が完治した状態が「治療の成功」であると定義したときに、発症当初はどれくらいで完治すると考えていたでしょうか?

1ヶ月?季節が半周する半年?

そして、今はそれからどれくらいの時間が経過し、どれくらいで完治すると考えているでしょうか?

学年が変わる1年?学校卒業までの3年?それとも・・・

多くの人が発症当初に想定していたよりも、長い時間持病と一緒に歩まれてきたのではないでしょうか?

さいごに

今回伝えたかったのは、

「物事が成功するには自分の想像以上に時間を要する」

と言うことです。

私の場合は、発症当初は数ヶ月でIBSが完治すると思っていましたが、それが1年、数年と伸びて最終的には「死ぬまで」付き合っていかないといけないのかとも最近は考えています。

そうなると、

・じっくりと腰を据えて治療に臨む(短期間で回復が感じられなくても焦らない)

・持病が今後も続くことを踏まえて自分のライフプランや人生戦略を練る

ことなどが大切になってくるのではないかと思います。

 

さて、今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。

あくまでも個人の考えということをお忘れなきようにくださいませ。

それでは、また。

みずの