こんにちは、みずのです。
高校生のときにIBSを発症してから8年以上が経過しました。
このまま行くともうすぐ二桁台に突入です。(誇れるものではないですが、、)
振り返ってみると、この8年の中で最も症状が悪化した際、僕は半年ほど心療内科及び精神科を通院していたことがあります。
普通の内科や消化器科、あるいは漢方薬局というとIBS持ちではない一般の方で受診することも結構あると思いますが、心療内科や精神科はなんとなくハードルが高く、いわゆる「鬱病」など精神面で重症を負った人しか通院しないイメージが強いのではないでしょうか?
そんな心療内科や精神科にまさか、自分が通院することになるとは思ってもいませんでした。
今回はIBSをこじらせて重症化するとどうなるのか、といったことについて自身の体験談を交えながら書きたいと思います。
Contents
①対人恐怖症および鬱病
IBSの特にガス型を抱えられている方の多くに、横または背後に人がいると緊張してしまって
・お腹が痛くなる
・ガスが通常より多く出てしまう
・自分の匂いが気になって仕方ない、あるいは自分が臭い気がする
という症状が出る方が多いと思います。
この症状をこじらせて悪化させるとどうなるのでしょうか?人によって異なるかもしれませんが、自分の場合は以下のような症状が出るようになりました。
・人が近くにいるだけで心臓がバクバクする、冷や汗が出てくる
・周りのことに気を取られてor頭が真っ白になってしまって集中できない
・人の鼻を啜る音や咳払いに過度に敏感になる。結果、それらの音を聞くと体がビクッとなってしまう
このような症状が出てきたときに僕は自分が対人恐怖症になってしまったのだと悟り、ゾッとした覚えがあります。(病気の定義から考えると正確には対人恐怖症ではないのかもしれませんが)
まさか、自分がこんなにも若く、そしてIBSがきっかけで精神を病むことになるとは思いもよらなかったかです。
さて、この症状をさらにこじらせて悪化させるとどうなるのでしょうか?
・何に対してもやる気が起きず、暗い部屋でベットで横になっているだけで1日が終わってしまう。
・食欲が出ない。出たとしても食べるとすぐにお腹が痛くなり、トイレに篭ることとなる。
自分の場合はこのような感じで1ヶ月弱ほぼ外出もせず、一人暮らしの家で閉じこもっていたような気がします。(気がするというのは正直その頃のことをあまり思い出せないのです)
その後、数少ない友人(IBS持ち)および親のすすめにより心療内科及び精神科を受診し、「軽度の鬱病の疑い」ということで通院することとなりました。
通院中、まずは「パキシルCR12.5mg」を中心に処方されましたが、効果があまり感じられなかったため「パキシルCR25mg」に変更となりました。服用中に思ったこととしては、
・性欲が大幅に減少した
・感情の振れ幅がほぼなくなった、別の言い方をすると自身の感情の湧き上がりを無理やり薬で押さえつけている感じ。これにより、楽しいや嬉しいといった気分の高まりを感じられなくなった代わりに、落ち込むことや無気力になる等の気分がネガティブになることも少なくなった。(つまり常に一定の感情が保たれているイメージ)(正直怖かった)
といったことでした。その後、性欲減少という副作用が怖くなり、「フルボキサミンマレイン酸塩錠 25mg」というものに変更してもらいました。
その後、一定まで回復したので一旦服薬を終了しました。現在は特に通院していません。
ですが、上で対人恐怖症とした症状については完治せず、依然として体調が優れないときに顔を出してきます。
なんともやっかいなものです。
②FDおよびIBD
FDは機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)の略であり、IBDは(Inflammatory bowel disease:IBD)の略です。正直、これらの病気についてはそこまで詳しくないので以下のURLを参照してもらったほうが良いかもしれません。(因みにIBSは過敏性腸症候群Irritable bowel syndromeの略です)
FD:https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/fd.html
IBD:https://www.jsge.or.jp/guideline/guideline/ibd.htmlおよびhttps://ibdstation.jp/
(因みにIBS:https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/ibs.html)
簡潔に述べると、FDは「慢性的な胃の痛みや胃もたれ等」であり、IBDは「炎症が消化管(特に腸管)で生じている」病気のことを指します。
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、これら全て消化器系に関連する病気です。
そして、これらの病へ合併するリスクがIBS持ちの人はどうやら高いようなのです。
参照:https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/ibs_3.html
実際の論文等までは終えていないのですが、合併するリスクが高いというのは何となく想像できると思います。
③最後に
今回の記事で僕は皆さんを脅したり、気分を落ち込ませたりしたかったわけでは決してありません。その点を十分に理解いただきたいと思います。
ただ、
「IBS症状があるとわかっていながら特に治療/対策をせずに放置する、または我慢を続ける」
ことだけは可能な限り避けてほしいと思います。
行ってしまうところまで行ってしまうと、元に戻れなくなる、または戻れたとしても相当な時間とお金と労力がかかるということをどうか忘れないでほしいです。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
あくまでも個人の考えということをお忘れなきようにくださいませ。
それでは、また。
みずの